治安:気をつけるにこしたことはない。
近年回復の傾向にあるとはいえワシントンDCの治安はまだまだ全米でトップレベルで悪いです。どこに住むかでも紹介したとおり日本から来たばかりのときは可能な限り安全で人通りの多い場所を選んで歩いてください。とはいえ私はDCでもあまりおすすめできないような治安の悪めの地域に住んでいましたが、今のところ危ない目にあったことはありません。十分に気をつけていれば犯罪にあう可能性はかなり減らせます。
犯罪件数
DCの犯罪件数は近隣のメリーランドやバージニアに比べてもとても多いです。Crime Mapを見て犯罪の件数を調べていましょう。
District of Columbia Crime Map
例えばホワイトハウスの近くの15通りとL通りの交差点から半径1500フィート(500メートルくらい)の範囲で去年8月から今年の8月迄に2件のレイプ、47件の強盗もしくは恐喝事件が起きています。Crime Mapを見るとさらに詳しく具体的にどの場所で犯罪が起きたのかがわかります。
犯罪件数は減少傾向にありますが、日本とは比べ物にならないくらい危ないですね。
犯罪の種類
ニュースではよくアメリカの銃乱射事件が取り上げられますが(DCでもNavy Yardでの乱射事件がありましたね)、実際のところこのような犯罪に出くわす確率は低いです。(とはいえ日本と比べれば比較にならないほど高いですが)我々が普通に生活していて真っ先に気をつけるべき犯罪は強盗とレイプでしょうか。強盗、レイプは繁華街でも深夜の時間帯や人通りの少ない場所で頻発しています。また自転車はじゃんじゃん盗まれます。U字ロックをつけていても何回も盗まれました。本体は盗まれなくてもタイヤだけ盗まれることもよくあります。(未だに理解できない現象)ジョージタウンのカフェなどでも置き引きが多発していますので手荷物は後ろに置かないようにしましょう。
犯行の場所
麻薬関係の縄張り争いに関係する銃撃、殺人などの犯罪は普段外国人が立ち入らないようなエリアで起きていますが、コロンビアハイツの北など繁華街からあまり離れていない場所にもそのようなエリアはあります。下の見分け方を参照にしてください。また繁華街や住宅地でも人通りがなくなれば犯罪は発生します。夜間の公園や週末のオフィス街も危険です。ここは日本ではないのだという警戒を常に怠らないでください。
治安の悪い場所の見分け方
日本から直でこられた方には治安の悪い場所の見分けはつきにくいかもしれません。治安の悪い場所では以下のような特徴があります。
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身なりが明らかに汚い人(何ヶ月も洗っていないような服装)がふらついている
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何をしているのか分からない大人が昼間からブラブラしている
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薬中毒っぽい感じで明後日の方向見ていてたり一人で叫んでたりする人がいる
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まわりの建物のガラスがまっすぐでなく多少歪曲している。窓にエアコンが挟まっている。洗濯物が干してある。
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荒れ果てた家、空き地が多い。
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Check Cashedや中華のデリバリーの店がある
DCでは再開発がすすんでおり、一部の場所は大丈夫でもそこから5分ほど歩けば治安がガラリと変わってしまうということはよくあります。(特にHstreet NEエリアは注意)このような場所に誤って立ち入ってしまったらすぐに引き返しましょう。
夜間の外出
夜間の外出は日本と特に違ってとても治安に気をつけないといけません。知り合いの日本人女性でもDCの繁華街で何人かレイプの被害に遭いそうになっています。
1. 常に人のいるところを歩く
いくらDCの夜が危ないからといって普通に人通りの多い繁華街(Dupont Circle, Adams Morganなど)で犯罪に犯罪にあうことはほとんどありません。また人の乗り降りの多い駅や常に人の通る住宅街の道でもあまり犯罪はおこりません。遠回りしてでも人通りの多い道を選びましょう。
2. 四方30メートル前後に誰がいるかを意識する
大げさな、と思うかもしれませんが、犯罪は一度あってしまったら取り返しがつきません。金銭を奪われるだけならばまだしも身体を傷つけられる可能性もあります。万が一の事態を避けるため、道の前後から怪しい人物か近づいて来たら道路の反対側に渡るなどして距離を保ちましょう。失礼かと思うかもしれませんが、自分の体の方が大切です。
3. 歩きながら携帯電話で通話したり音楽を聴いたりしない
歩きながらまわりに集中力がいってないと犯罪のターゲットになります。特に夜間は気をつけましょう。
4. 路地は避ける
繁華街で人が多くても一歩人目につかない暗い場所に入れば危険です。近道でも路地や暗い場所は避けましょう。
5. 歩きやすい靴で歩く
ひとけのない住宅地を夜遅く一人でヒール靴で歩くのは危険です。アメリカ人女性のようにビーチサンダルに履き替えてしまいましょう(笑)
6. 夜10時を過ぎたらタクシーで
普段歩き慣れた道でも夜10時を過ぎたらタクシーに乗って帰宅するようにしましょう。
7.夜遊びするなら必要最低限の貴重品のみ
以上の理由から夜遊びに出かけるのであればクレジットカード一枚、必要最低限の現金、身分証明書のみで出かけましょう。万が一酔っぱらって財布をなくしたとしても最低限の被害ですみます(笑)